【失敗しないピッケルの選び方】おすすめのブランドや購入前のチェックポイントを徹底解説！

ピッケルは登山において重要な道具の一つであり、その選び方が分からないという方も多いかと思います。ピッケルの種類は非常に多く、どれを選べばいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。

この記事では、初心者でも迷わずピッケルを選べるようなポイントを紹介します。この記事を読めば、あなたの登山スタイルに合ったピッケルを見つけることができます。

失敗しないピッケルの選び方

ピッケルは雪山登山やアイスクライミングなど、雪や氷の地形を進むための重要な道具です。その選び方は、用途、重さ、長さ、材質、ブランドの5つのポイントに分けられます。それぞれのポイントについて詳しく解説します。

用途に合わせて選ぶ

ピッケル選びの最初のステップは、どのようなシーンで使用するのかを明確にすることです。雪山でのハイキングや登山に使う一般的なピッケルは、手元に持つ部分（ヘッド）が重く、先端（スパイク）が軽いことで、雪面にしっかりとアンカー（固定）できます。

一方、アイスクライミングに使用するピッケルは、スパイクが重く、氷壁に深く打ち込めるようになっています。このように、用途によって最適なピッケルの形状や重さ、長さが変わるので、まずは自分が何に使うのかを明確にしましょう。

適切な重さを選ぶ

ピッケルの重さは、その使いやすさに大きく影響します。重すぎると持ち運びが大変で、軽すぎると雪や氷に固定できません。一般的には、500g〜700g程度が適切とされています。

長さを適切に選ぶ

ピッケルの長さも重要な選択ポイントです。長さは、使用者の身長や用途によって選びます。一般的には、立った状態でピッケルを垂直に持ったとき、スパイクがくるぶしの高さにくる長さが適切とされています。

ただし、アイスクライミングなど特定の用途では、より短いピッケルを選ぶこともあります。用途と身長を考慮して、最適な長さを選びましょう。

材質を選ぶ

ピッケルの材質は、その耐久性や機能性に影響します。一般的には、スチール製のピッケルが最も耐久性が高く、雪や氷にしっかりと固定できます。しかし、スチール製のピッケルは重いため、長時間のハイキングや登山には不向きです。

軽量化を求める場合は、アルミニウム製のピッケルがおすすめです。ただし、アルミニウム製のピッケルはスチール製に比べて耐久性が劣るため、使用状況によって選びましょう。

信頼性の高いブランドを選ぶ

ピッケルのブランド選びも重要です。信頼性の高いブランドの製品を選ぶことで、品質や耐久性を確保できます。アフターサービスや保証も充実していることが多いです。

これらのブランドは長年にわたり登山用品を製造しており、その品質と信頼性は高く評価されています。ピッケル選びの際は、これらのブランドを参考にすると良いでしょう。

代表的なピッケルのブランドと特徴

ブラックダイヤモンド

アメリカ発のブラックダイヤモンドは、登山用品全般において高い評価を得ているブランドです。特にピッケルにおいては、耐久性と機能性を兼ね備えた製品が多く、初心者から上級者まで幅広い層から支持されています。

ブラックダイヤモンドのピッケルは、軽量ながらも強度が高く、取り扱いやすいと評価されています。多様な種類のピッケルがあり、用途や状況に応じて選べるのも魅力の一つです。

ペツル

フランスのペツルは、安全性と信頼性を重視した製品開発を行っているブランドです。その製品は、プロの登山家からも信頼されています。

ペツルのピッケルは、バランスの良さと扱いやすさが特徴です。エルゴノミクスに基づいた設計が施されており、疲れにくいという評価もあります。

グラベル

スイスのグラベルは、長い歴史と伝統を持つブランドです。その製品は、耐久性と信頼性を兼ね備えており、厳しい環境下でも性能を発揮します。

グラベルのピッケルは、優れた耐久性と使いやすさが評価されています。シャフト（柄）の形状や材質に工夫が見られ、使い心地に優れています。

サレワ

イタリアのサレワは、登山用品全般を手がけるブランドで、ピッケルもその一つです。その製品は、機能性とデザイン性を両立したものが多く、見た目にもこだわりたい方におすすめです。

サレワのピッケルは、軽量でありながらも強度が高く、長時間の使用でも快適さを保つことができます。使いやすさを追求した設計が特徴で、初心者でも扱いやすいと評価されています。

カシミール

日本のカシミールは、高品質な登山用品を提供するブランドです。特にピッケルにおいては、耐久性と使いやすさを兼ね備えた製品が多く、初心者から上級者まで広く利用されています。

カシミールのピッケルは、軽量でありながらも強度が高く、手になじむ設計が施されています。価格も手頃であるため、初めてピッケルを購入する方にもおすすめです。

企業名	創業年	理念	特徴
ブラックダイヤモンド	1989年	高品質で機能的な登山用品の提供	軽量で強度が高く、初心者から上級者まで幅広く使える
ペツル	1975年	安全性と信頼性を重視した製品開発	バランスの良さと扱いやすさが特徴。エルゴノミクスに基づいた設計
グラベル	1862年	耐久性と信頼性を兼ね備えた製品開発	耐久性と使いやすさが評価されている。シャフトの形状や材質に工夫
サレワ	1935年	機能性とデザイン性を両立した製品開発	軽量で強度が高く、長時間の使用でも快適。初心者でも扱いやすい
カシミール	1951年	高品質な登山用品の提供	軽量で強度が高く、手になじむ設計。価格も手頃で初心者にもおすすめ

ピッケルのよくある質問

ピッケル選びにあたっては、初心者から経験者までさまざまな疑問や質問があることでしょう。ここでは、ピッケルに関するよくある質問とその解答を5つご紹介します。

Q1. ピッケルの長さはどのくらいが適切ですか？

ピッケルの長さは、その使用目的や登山者自身の身長によって変わります。一般的には、立った状態でピッケルを垂直に持った時に、ピッケルの先が足元の地面に触れる長さがおすすめです。これは、歩行時にピッケルをステッキのように使用するための基本的な長さです。

しかし、急斜面での登攀を主に考えるなら、やや短めのものを選ぶと扱いやすいでしょう。短いピッケルは体に近い位置で操作できるため、急な斜面でのバランスを保ちやすくなります。

Q2. ピッケルの重さはどれくらいが良いのですか？

ピッケルの重さも、その使用目的によって適切なものが変わります。軽量なピッケルは長時間の登山に適していますが、氷壁など硬い表面を削る場合は重いピッケルの方が効果的です。しかし、重すぎると持ち運びが大変なので、自分が扱える範囲内で選ぶことが大切です。

Q3. ピッケルの形状はどう選べばいいのですか？

ピッケルの形状は、主に使用状況によって選びます。例えば、登山道が整備されていて雪道を歩く程度であれば、ストレートタイプのピッケルが適しています。このタイプは一般的な登山に最適で、特に初心者におすすめです。

一方、氷壁登攀など技術的なクライミングを行う場合は、カーブタイプのピッケルが役立ちます。カーブタイプは氷壁に対する打ち込みや引き抜きが容易なため、難易度の高い登攀に適しています。

Q4. ピッケルの材質は何が良いのですか？

ピッケルの材質は、主にスチールとアルミニウムがあります。スチール製のピッケルは耐久性が高く、氷壁など硬い表面に対して優れたパフォーマンスを発揮しますが、重いのが難点です。一方、アルミニウム製のピッケルは軽いため、長距離の登山に適していますが、硬い表面にはあまり効果的ではありません。

登山の目的やルートの状況によって適切な材質を選ぶことが重要です。例えば、雪山登山を主に行うならアルミニウム製、氷壁登攀を行うならスチール製のピッケルがおすすめです。

Q5. ピッケルは新品が良いのですか、それとも中古でも大丈夫ですか？

ピッケルの購入については、新品を選ぶのが一番安心です。新品ならば初めから状態が良く、また保証もついていることが多いです。しかし、中古品でも状態が良く、しっかりとメンテナンスされていれば問題ありません。ただし、中古品を選ぶ際は、劣化やダメージがないかをしっかりと確認することが重要です。

特にピッケルの刃部分は、使用により摩耗しやすい部分なので注意が必要です。中古品を購入する際は、刃の状態を確認し、必要であれば研ぎ直すことをおすすめします。

ピッケルの選び方のまとめ

ピッケル選びのポイントを5つに絞り、まとめました。これらのポイントを確認し、自分のニーズに合ったピッケルを選ぶことが大切です。

以上のポイントを押さえて、自分に最適なピッケルを選びましょう。適切なピッケルを選ぶことで、安全かつ快適な登山体験が可能になります。