USBハブの選び方が分からない、USBハブの種類が多すぎる、自分に合ったUSBハブが欲しい。これらの問題を抱えている方は多いのではないでしょうか。
USBハブはPCやスマートデバイスの利便性を格段に向上させる強力なツールですが、種類や性能、価格などが多岐に渡り、どれを選べばいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
この記事では、失敗しないUSBハブの選び方を詳しく解説します。これを読めば、あなたにピッタリのUSBハブを見つけることができるでしょう。
失敗しないUSBハブの選び方
USBハブを選ぶ際に重視するべきポイントは、ポート数、速度、電源供給、互換性、サイズとデザインの5つです。これらの要素を押さえて選ぶことで、自分の使用状況に最適なUSBハブを見つけることができます。
ポート数
USBハブを選ぶ際の最初のステップは、必要なポート数を決定することです。USBハブには、2ポートから10ポート以上まで様々な種類があります。使用するデバイスの数や種類によって必要なポート数は変わるので、自分の使用状況に合ったポート数を選びましょう。
- マウスやキーボード、外付けハードディスクなど複数のデバイスを接続したい場合、4ポート以上のUSBハブがおすすめです。
- ノートPCのUSBポートが少なく、一時的にUSBメモリを接続したいだけであれば、2ポートのUSBハブで十分かもしれません。
速度
USBハブの速度は、データ転送速度を指します。USB 2.0、USB 3.0、USB 3.1、USB-Cなど、多くの種類があります。この中で、USB 3.0以降のハブは高速データ転送が可能で、大容量のデータを扱う場合におすすめです。
USB 2.0は最大480Mbps、USB 3.0は最大5Gbps、USB 3.1は最大10Gbpsのデータ転送速度があります。USB-CはUSB 3.1と同等の性能を持ちつつ、さらに充電や映像出力も可能です。
電源供給
USBハブには、自己給電型とバスパワー型の2種類があります。自己給電型はACアダプターを使用して電源を供給します。一方、バスパワー型は接続されたPCから電源を供給します。
- 自己給電型は、大量の電力を必要とするデバイスを接続する場合や、複数のデバイスを同時に使用する場合に適しています。
- バスパワー型は、モバイル環境での使用や、電力消費の少ないデバイスの接続に適しています。
互換性
USBハブを選ぶ際には、使用するデバイスやPCとの互換性も重要です。USBハブは、Windows、Mac、Linuxなど、多くのOSに対応していますが、全てのデバイスやOSと互換性があるわけではありません。
購入前に、使用するデバイスやOSとの互換性を確認しましょう。USBハブのUSB規格(USB 2.0、USB 3.0など)と、接続するデバイスのUSB規格が一致していることも確認が必要です。
サイズとデザイン
USBハブは、デスク上での使用を想定したものから、持ち運びやすいコンパクトなものまで、さまざまなサイズとデザインがあります。どのUSBハブを選ぶかは、使用環境や好みによります。
- デスクトップPCでの使用を想定している場合、大きめのサイズでも問題ありません。
- ノートPCと一緒に持ち運びたい場合は、小型で軽量なUSBハブがおすすめです。
- 見た目にこだわりがある方は、デザイン性の高いUSBハブを選ぶと良いでしょう。
代表的なUSBハブのメーカーと特徴
アンカー(Anker)
アンカーは、信頼性と高品質な製品で知られるUSBハブのメーカーです。多ポートのUSBハブが豊富で、ユーザーのニーズに応じて選ぶことができます。
アンカーのUSBハブは、一つのUSBポートを複数のポートに分岐させることができるので、パソコンやスマートフォンなどのデバイスを同時に接続することが可能です。製品によっては電源供給機能も備えているため、充電しながらデータ転送を行うこともできます。
ロジクール(Logitech)
ロジクールは、PC周辺機器の製造で有名なメーカーで、USBハブもその一部です。ロジクールのUSBハブは、デザイン性と機能性を兼ね備えています。
ロジクールのUSBハブは、スリムなデザインで場所を取らず、持ち運びにも便利です。USB3.0対応の製品もあり、データ転送速度が速いことも特徴です。
サンワサプライ(Sanwa Supply)
サンワサプライは、日本のPC周辺機器メーカーで、信頼性の高いUSBハブを提供しています。サンワサプライのUSBハブは、堅牢な作りと安定した性能が特徴です。
サンワサプライのUSBハブは、耐久性のあるアルミニウム製の筐体を採用しており、長期間にわたって使用することができます。一部の製品には電源スイッチが付いており、使わない時には電源を切ることができ、電力の節約にもなります。
バッファロー(Buffalo)
バッファローは、多機能なUSBハブを提供するメーカーです。ハイスピードなデータ転送が可能なUSBハブが豊富です。
バッファローのUSBハブは、USB3.0に対応している製品が多く、大量のデータを高速に転送することが可能です。一部の製品には、SDカードリーダーやイーサネットポートなどの機能が付いており、一つで複数の用途に対応することができます。
エレコム(ELECOM)
エレコムは、日本のPC周辺機器メーカーで、USBハブの中でもバリエーション豊かなラインナップが特徴です。
エレコムのUSBハブは、コンパクトなデザインの製品から多機能な製品まで幅広く揃っています。一部の製品には、スマートフォンやタブレットを立てて置くことができるスタンド機能が付いているものもあり、デスク周りのスペースを有効に活用することができます。
企業名 | 創業年 | 理念 | 特徴 |
アンカー(Anker) | 2011年 | 信頼性と高品質な製品 | 多ポートのUSBハブが豊富。一つのUSBポートを複数のポートに分岐させ、デバイスを同時に接続可能。 |
ロジクール(Logitech) | 1981年 | デザイン性と機能性を兼ね備えた製品 | スリムなデザインで持ち運びに便利。USB3.0対応の製品もあり、データ転送速度が速い。 |
サンワサプライ(Sanwa Supply) | 1976年 | 信頼性の高い製品 | 堅牢な作りと安定した性能。耐久性のあるアルミニウム製の筐体を採用。 |
バッファロー(Buffalo) | 1975年 | 多機能な製品 | ハイスピードなデータ転送が可能。一部の製品には、SDカードリーダーやイーサネットポートなどの機能が付いている。 |
エレコム(ELECOM) | 1986年 | バリエーション豊かな製品 | コンパクトなデザインの製品から多機能な製品まで幅広く揃っている。一部の製品にはスタンド機能が付いている。 |
USBハブのよくある質問
Q1. USBハブとは何ですか?
USBハブは、一つのUSBポートを複数に分岐させる装置のことを指します。パソコンやスマートフォンなどのデバイスが持つUSBポートの数が限られているため、同時に複数のUSBデバイスを接続したい場合にはUSBハブが必要となります。
例えば、マウスやキーボード、USBメモリ、プリンターなど、複数のUSBデバイスをパソコンに接続する場合、USBハブを使用することでこれらを一度に接続することができます。これにより、USBポートの数が限られているデバイスでも、複数のUSBデバイスを同時に接続し、効率的に作業を進めることが可能となります。
Q2. USBハブの種類は何がありますか?
USBハブには大きく分けて、自己給電型とバスパワー型の2種類があります。
自己給電型は、専用のACアダプタから電力を供給するタイプで、大電力を必要とするUSBデバイスを接続するのに適しています。一方、バスパワー型は、接続先のデバイスから電力を供給するタイプで、携帯性に優れていますが、電力供給能力が限られているため、大電力を必要とするデバイスの接続には向きません。
したがって、自分が接続したいUSBデバイスの種類や電力要件により、適切なUSBハブの種類を選ぶことが重要となります。
Q3. USBハブの選び方は?
USBハブを選ぶ際には、まず自分が接続したいUSBデバイスの数と種類を考え、それに応じたポート数と電力供給能力を持つUSBハブを選ぶことが重要です。
持ち運びをする場合は、軽量でコンパクトなバスパワー型を、自宅やオフィスでの固定使用を想定している場合は、大電力デバイスも接続できる自己給電型を選ぶとよいでしょう。これにより、使用環境に合ったUSBハブを選ぶことができます。
Q4. USBハブを使うとデータの転送速度が遅くなりますか?
USBハブを使用しても、基本的にはデータの転送速度が遅くなることはありません。
ただし、同時に複数のデバイスから大量のデータを転送する場合や、USBハブ自体の性能が低い場合には、転送速度が遅くなる可能性があります。高速なデータ転送が必要な場合は、高性能なUSBハブを選ぶことがおすすめです。
これらを参考に、自分の使用環境や要件に合ったUSBハブを選ぶことができます。
USBハブの選び方のまとめ
USBハブの選び方をまとめると、以下の5つのポイントが重要となります。これらを理解し、自分の使用状況に合わせた選択を行うことで、快適なデバイス利用環境を整えることができます。
- ポート数:使用するデバイスの数や種類により、2ポートから10ポート以上まで選べます。
- 速度:データ転送速度に関しては、USB 2.0、USB 3.0、USB 3.1、USB-Cなど、用途に応じて選びます。
- 電源供給:自己給電型とバスパワー型があり、使用環境や接続するデバイスの電力消費により選択します。
- 互換性:使用するデバイスやPCとの互換性を確認し、USB規格が一致していることを確認します。
- サイズとデザイン:使用環境に合わせて、デスク上での使用を想定したものから、持ち運びやすいコンパクトなものまで選べます。
これらのポイントを押さえてUSBハブを選ぶことで、デバイスを効率的に使用することが可能になります。自分の使用状況をしっかりと把握し、最適なUSBハブを選びましょう。