【失敗しない電源ユニットの選び方】おすすめのメーカーや購入前のチェックポイントを徹底解説!

【失敗しない電源ユニットの選び方】おすすめのメーカーや購入前のチェックポイントを徹底解説!

PCパーツ選びの中でも特に難解とされる「電源ユニット」の選び方。その性能や安全性がPC全体のパフォーマンスに直結するため、適切な選択が求められます。

しかし、その複雑さから選ぶのが難しく感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、そんな電源ユニット選びのポイントをわかりやすく解説します。これを読めば、あなたのPCに最適な電源ユニットが見つかるはずです。

失敗しない電源ユニットの選び方

電源ユニットは、PCの動作に直結する重要なパーツです。適切な選び方をしないと、PCが正常に動作しないだけでなく、部品にダメージを与える可能性もあります。ここでは、失敗しない電源ユニットの選び方を5つのポイントで解説します。

電源容量

電源ユニットを選ぶ際の最重要ポイントは、電源容量です。電源容量は、PCの動作に必要な電力を供給できるかどうかを決定します。電源容量が不足すると、PCが正常に動作しないだけでなく、部品にダメージを与える可能性もあります。

電源容量の選び方は、PCに搭載するパーツの消費電力の合計よりも、少し余裕を持った容量を選ぶのが一般的です。例えば、パーツの消費電力が合計で300Wの場合、電源容量は350W以上を選びましょう。

80PLUS認証

80PLUS認証は、電源ユニットの効率を示すもので、認証があるということは電力の無駄が少ないということです。効率が良いと、電気代の節約にもつながります。

  • 80PLUS認証は、Bronze、Silver、Gold、Platinum、Titaniumの5段階で、Titaniumが最も効率が良いとされています。
  • しかし、認証の等級が上がるほど価格も高くなるので、予算と効率を考慮して選びましょう。

ファンの大きさ

電源ユニットには冷却のためのファンが搭載されています。ファンの大きさは、冷却性能と騒音に影響します。大きなファンは冷却性能が高いですが、騒音が大きくなる傾向があります。

ファンの大きさは、PCの使用環境や、どの程度の冷却性能が必要かによって選びましょう。静音性を重視するなら小さなファン、冷却性能を重視するなら大きなファンを選びます。

ケーブルの長さと種類

電源ユニットには、PC内部の各部品へ電力を供給するためのケーブルが付属しています。ケーブルの長さは、PCケースの大きさやレイアウトによって選びます。ケーブルの種類は、搭載するパーツによって選びます。

ケーブルが短すぎると、部品に電源を繋げることができません。必要なケーブルが付属していないと、パーツを動作させることができません。PCを組み立てる前に、必要なケーブルの長さと種類を確認しましょう。

保証期間

電源ユニットは、PCの動作に直結する重要な部品です。故障した場合、PC全体が動作しなくなる可能性もあります。長い保証期間があるものを選ぶことをおすすめします。

保証期間は、製品の品質やメーカーの信頼性を示すものとも言えます。長い保証期間があると、万が一故障した場合でも安心です。

代表的な電源ユニットのメーカーと特徴

コルセア(Corsair)

コルセアは、ゲーミングデバイスやPCパーツで高い評価を得ているメーカーです。電源ユニットにおいても、耐久性と信頼性を重視した製品を提供しています。

コルセアの電源ユニットは、80 PLUS認証を取得しているものが多く、電力効率が高いことが特徴です。80 PLUS認証とは、電源ユニットの効率を示す認証で、高い認証を取得している製品ほど電力の無駄が少なく、省エネ性が高いと言えます。

フルモジュラータイプの製品も多く、ケーブルの取り回しを自由にすることができるので、PC内部の整理整頓に役立ちます。これにより、PCケース内の空間を有効活用したり、冷却性能を向上させることも可能です。

シーソニック(Seasonic)

シーソニックは、電源ユニット専門メーカーとして知られています。電源ユニットの品質と性能には定評があります。

シーソニックの電源ユニットは、安定した電力供給を実現するための高品質なコンデンサを使用しています。これにより、長時間の使用でも電源ユニットの性能が低下しにくく、PCの安定動作をサポートします。

静音性に優れた製品も多く、PCの騒音を抑えたい人におすすめです。ゲームや作業中にPCの騒音が気になるという方にとって、静音性の高い電源ユニットは大きな魅力となるでしょう。

EVGA

EVGAは、ゲーミングPCパーツの製造で知られるメーカーで、電源ユニットも高性能なものがそろっています。

EVGAの電源ユニットは、高い電力効率と堅牢な構造が特徴です。これにより、電源ユニット自体の耐久性が高く、長期間にわたって安定した性能を発揮します。

長期間の製品保証を提供している製品も多く、安心して使用することができます。万が一のトラブル時も、しっかりとサポートしてくれるので、初めて電源ユニットを選ぶ方にもおすすめです。

シルバーストーン(SilverStone)

シルバーストーンは、PCケースや冷却ファンなど、様々なPCパーツを製造しているメーカーです。電源ユニットもその一つで、特にコンパクトな製品が多いのが特徴です。

シルバーストーンの電源ユニットは、小型PCやミニPCに対応したSFXフォームファクタの製品が多く、省スペースを求めるユーザーに適しています。小型PCやミニPCは、そのコンパクトさからデスク周りのスペースを有効活用したい方や、持ち運びを頻繁に行う方に人気です。

しかし、そのサイズから電源ユニットの選択肢が限られてしまうこともあります。そんな中、シルバーストーンは多くの小型電源ユニットをラインナップしており、小型PCユーザーからの評価も高いです。

アンテック(Antec)

アンテックは、PCケースや冷却ファンなど、PCパーツの製造で知られるメーカーです。電源ユニットもその一つで、特に高い信頼性と耐久性を誇ります。

アンテックの電源ユニットは、安定した電力供給を可能にする高品質なコンポーネントを使用しています。これにより、PC全体の安定動作を支え、長時間のゲームプレイや重い作業でも安心して使用することができます。

製品によっては80 PLUS認証を取得しており、電力効率が高いのも特徴です。エネルギーの無駄を減らし、長期間の使用でも電気代を抑えることが可能です。

企業名創業年理念特徴
コルセア(Corsair)1994年耐久性と信頼性を重視80 PLUS認証を取得し、電力効率が高い。フルモジュラータイプの製品も多い。
シーソニック(Seasonic)1975年品質と性能を重視高品質なコンデンサを使用し、安定した電力供給を実現。静音性に優れた製品も多い。
EVGA1999年高性能と堅牢性を重視高い電力効率と堅牢な構造が特徴。長期間の製品保証を提供。
シルバーストーン(SilverStone)2003年多様性と革新性を重視特にコンパクトな製品が多く、小型PCやミニPCに対応したSFXフォームファクタの製品が多い。
アンテック(Antec)1986年信頼性と耐久性を重視安定した電力供給を可能にする高品質なコンポーネントを使用。80 PLUS認証を取得し、電力効率が高い。

電源ユニットのよくある質問

Q1. 電源ユニットの容量はどのくらい必要なの?

電源ユニットの容量は、PCのパーツが必要とする電力量によります。パーツが多い、または高性能なパーツを使用している場合は、それに見合った大きな容量の電源ユニットが必要になります。

具体的な数値を出すのは難しいですが、一般的なデスクトップPCであれば500W〜600W程度の電源ユニットが必要です。

しかし、ゲーミングPCやハイエンドな作業を行うPCでは、それ以上の容量が必要になることもあります。具体的な数値は、PCのパーツのスペックを確認し、それぞれのパーツが必要とする電力量を合計してみると良いでしょう。

Q2. 電源ユニットのメーカーは何がおすすめ?

電源ユニットのメーカー選びは、その品質や信頼性に直結します。CorsairやEVGA、Seasonicなどは、全世界的に信頼されているメーカーです。

これらのメーカーの製品は、品質が高く、長期間安定して使用できることが評価されています。

日本国内では、シルバーストーンやアイ・オー・データなどのメーカーも人気があります。これらのメーカーも品質と信頼性が高く評価されています。

Q3. 電源ユニットの価格はどれくらいが適正?

電源ユニットの価格は、その性能や品質、メーカーによります。一般的に、500Wの電源ユニットであれば、5000円〜10000円程度が適正価格と言えます。

しかし、高性能なパーツを使用するPCや、長時間連続して使用するPCの場合は、それ以上の価格の電源ユニットを選ぶこともあります。

価格だけでなく、保証期間やアフターサービスも考慮に入れると良いでしょう。高価な電源ユニットでも、長期間にわたって安心して使用できる保証があれば、その価格は適正と言えます。

Q4. 電源ユニットはどのくらいの重さが理想?

電源ユニットの重さは、その品質と性能に影響を与えます。一般的に、重い電源ユニットは、大容量の電源を供給でき、冷却性能も高いとされています。

しかし、重すぎるとPCケースのバランスを崩すこともあるので、PCケースの大きさやパーツの配置によります。移動させることが多いPCの場合は、軽い電源ユニットを選ぶことも考えられます。

Q5. 電源ユニットのファンはどのくらいの大きさが良い?

電源ユニットのファンの大きさは、その冷却性能に直結します。大きなファンは、多くの空気を動かすことができ、冷却性能が高いとされています。大きなファンは静音性にも優れています。

しかし、大きすぎるとPCケースに収まらないこともあるので、PCケースの大きさやパーツの配置を考慮に入れる必要があります。ファンの大きさだけでなく、その回転数やベアリングの種類も冷却性能や静音性に影響しますので、これらも考慮に入れると良いでしょう。

電源ユニットの選び方のまとめ

PCの動作や性能に大きく影響を与える電源ユニットの選び方は、以下の5つのポイントを押さえて行うことが重要です。

  • 電源容量: パーツの消費電力の合計よりも余裕を持った容量を選びましょう。
  • 80PLUS認証: 電源ユニットの効率を示す認証。高い等級ほど効率が良いですが、価格も高くなります。
  • ファンの大きさ: 冷却性能と騒音に影響します。使用環境や冷却性能の必要性によって選びます。
  • ケーブルの長さと種類: PCケースの大きさやレイアウト、搭載するパーツによって選びます。
  • 保証期間: 長い保証期間がある製品を選ぶことで、故障時も安心です。

これらのポイントを踏まえて、自分のPCに最適な電源ユニットを選びましょう。電源ユニット選びだけでなく、PCのパーツ選び全般においても、自分のニーズに合った製品を選ぶことが大切です。

これらのポイントを参考に、最適な電源ユニット選びを行ってください。